『正体』は染井為人さんの同名小説を原作とした作品で、映画版とドラマ版の2つが存在します。
どちらも原作をもとにしていますが、ストーリーの描き方やキャスト、演出などに違いがあります。
そこで、本記事では、初心者の方にも分かりやすく、それぞれの違いを解説します!
映画とドラマの違いは?
映画版は1本の作品として完結するのに対し、ドラマ版は4話に分かれており、それぞれの話ごとに異なる人物とのエピソードが描かれる構成になっています。
映画版『正体』 | ドラマ版『正体』 | |
---|---|---|
公開・放送年 | 2025年 | 2022年 |
配信・放送サービス | Netflix | Amazonプライム |
主演 | 横浜流星 | 亀梨和也 |
話数・上映時間 | 映画1本(約2時間) | 連続ドラマ(全4話) |
監督・演出 | 藤井道人 | 中田秀夫 |
原作 | 染井為人『正体』 | 染井為人『正体』 |
映画版は、約2時間という限られた時間の中でストーリーが進行するため、主要な登場人物やエピソードが厳選され、スピーディーな展開になっています。
鏑木(かぶらぎ)の逃亡劇を中心に描きながらも、彼の過去や心理描写にも重点が置かれ、なかでも鏑木を追う刑事や記者との関係が強調され、サスペンス色の強い作品になっています。
一方、ドラマ版は全4話で構成されており、各話ごとに鏑木が出会う人々の視点で物語が展開されます。
1話ごとに異なる登場人物とのエピソードがじっくり描かれるため、人間ドラマの要素がより強くなっています。
鏑木が逃亡先で出会う人々の背景や、彼らの人生に鏑木がどのような影響を与えるのかといった部分が丁寧に描かれています。
『正体』映画とドラマ主人公のキャラクターの違い
「正体」観た。
— 沖田龍児@「ウソツキ女と正直サイコ」&「パラサイコ」連載中。 (@pearl_okita225) February 11, 2025
理不尽すぎる闘い…(/ _ ; )
横浜流星さん、内面から沸き立つ憤りと悲しみを色んな姿と表情で、しかも何者になりすましてても芯の強い主人公を静かに存在感たっぷりに演じててホントにすごいなぁ。 pic.twitter.com/jaDiKg35gf
映画版の鏑木(横浜流星)
映画版では、鏑木のミステリアスな雰囲気が強調されており、彼の内面や葛藤が丁寧に描かれています。
横浜流星さんは、寡黙ながらもどこか哀愁を漂わせる演技をしており、観客が彼の心情に寄り添えるような作りになっています。
また、映画ならではの映像美と演出によって、鏑木の孤独感や緊張感がより強く伝わってくるのが特徴です。
ドラマ版の鏑木(亀梨和也)
ドラマ版の鏑木は、より現実的で等身大のキャラクターとして描かれています。
亀梨和也さんは、逃亡者でありながらも普通の青年らしい側面を持つ鏑木を演じており、彼が逃亡生活の中で見せる素朴な表情や人間味が際立っています。
また、ドラマ版は登場人物一人ひとりとの関係性が丁寧に描かれるため、鏑木の人間な部分にフォーカスされているのが特徴です。
『正体』映画とドラマ演出・映像の違い
『正体』鑑賞。
— 洋タルト (@XXVmdvAbBdghi0T) February 12, 2025
キャスト、映像、音響、脚本とかなり賞レースを意識された作品と思う反面、久々に藤井道人監督の良さを感じれる作品!
横浜流星の変幻自在の演技、山田孝之の多くは語らずとも心理が伝わる静かな演技と圧倒的存在感に酔いしれる。
美しさと不気味さが偏在する良作✨️
🎥ランクA pic.twitter.com/KNaOkE7Uk3
映画版の演出
映画版は、Netflix配信作品として制作されており映像のクオリティが非常に高いのが特徴です。
監督の藤井道人さんは、映画『新聞記者』や『余命10年』などを手がけたことで知られ、リアルで洗練された映像表現を得意としています。
本作でも、美しいカメラワークや緊迫感のあるシーン演出が光り、まるで映画館で観るような迫力のある作品になっています。
ドラマ版の演出
ドラマ版の演出を担当したのは、『リング』シリーズで有名なホラー映画監督の中田秀夫さん。
そのため、ドラマ版はサスペンス要素がより強調され、暗い雰囲気や不気味な演出が特徴的です。
特に、影の使い方やカメラアングルによって、鏑木の孤独感や緊迫感を強調するシーンが多くなっています。
ホラー映画のようなゾクッとする演出が随所に散りばめられており、サスペンス好きにはたまらない仕上がりになっています。
『正体』映画とドラマ 原作との違い
映画版とドラマ版のどちらも原作をベースにしていますが、映画版はエピソードの改変、ドラマ版は原作に近い仕上がりとなっています。
特に映画版は、時間の制約があるため、一部のエピソードがカットされたり、変更されたりしています。
一方、ドラマ版は原作に忠実な部分が多く、小説のファンにも満足できる作りになっています。
また、映画版ではオリジナルの演出やストーリー展開が追加されており、原作を読んだ人でも新鮮な気持ちで楽しめるのが特徴です。
『正体』映画・ドラマどちらを観るべき?
こんな人におすすめ | 映画版『正体』 | ドラマ版『正体』 |
---|---|---|
スピーディーな展開が好き | ◎ | △ |
じっくりと人間ドラマを楽しみたい | △ | ◎ |
映像美や映画らしい演出を重視 | ◎ | ○ |
ホラー要素やサスペンス色の強い演出が好き | ○ | ◎ |
時間をかけずに楽しみたい | ◎(約2時間) | △(全4話) |
映画版は短時間でストーリーを楽しみたい人や、映像美を重視する人におすすめ。
映画「正体」の試写会に参加させていただきました!現時点で今年No.1邦画です。ボロボロ泣いた😭原作読了後に映画を見たんですが、できれば原作および作者のあとがきまでしっかりと読んでから映画を見てほしい。そうしてから見る映画の感動は桁違いだと思うので。おすすめ!#映画正体
— ぬるまゆ (@light_of_star__) September 17, 2024
一方、ドラマ版はじっくりと登場人物の心情を楽しみたい人や、よりサスペンス色の強い演出を求める人に向いています。
Netflixで亀梨君主役の正体をみたけど相当見応えあった。原作と脚本の違いが取り沙汰された最近だけど、このドラマは結末が原作とは異なるらしいのだけど視聴者にとってもカタルシスでよかった。WOWOWでやってたらしいね、おすすめ
— 阿部としみ@数秘術 (@cocoprico) April 10, 2024
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まとめ
映画版とドラマ版の『正体』は、それぞれ違った魅力を持っています。
映画版は緊迫感のあるストーリー展開と美しい映像が特徴で、ドラマ版はサスペンス要素を強調しながらも人間ドラマをじっくり描いています。
どちらも原作の魅力を生かした作品なので、ぜひ両方チェックしてみて、自分に合った『正体』を楽しんでみてください!