
べらぼうでは吉原のしきたりや規則について、あまり触れないので話が分かりづらいこともあるのではないでしょうか。
べらぼうは吉原が舞台となっていますが、実は吉原では遊女のしきたりや、吉原で遊ぶために守るべき規則が決められています。
罰則の中には、働く期間の延長や吉原のなかでも最下層で最悪の環境のお店に移動させられるなど、ひどい罰則も設けられていました。
そこで、本記事では、べらぼうに出てくる吉原の舞台のしきたりや規則について、
- 【べらぼう】吉原・遊女のしきたりや規則
- 【べらぼう】吉原の罰則にはどのようなことがあった?
について紹介します。
吉原のしきたりや規則を理解しておくことで、よりべらぼうの世界を理解して楽しみが倍増するので最後までみてくださいね。
【べらぼう】吉原・遊女のしきたりや規則

べらぼうの舞台である、吉原・遊女のしきたりや規則にはどのようなことがあったの?
吉原では吉原・遊女に対して、初回は顔見せのみで3回目にならないと会話すらできませんでした。
吉原のしきたりや規則は一つだけではなく、さまざまなものがありました。
吉原遊郭には様々なしきたりがあったそうで、最高級の花魁になると、下級の遊女とは異なり幅広い教養を備えた高嶺の花でした。花魁と馴染みになるのは客のステイタスだったみたいです。 pic.twitter.com/IDGgZ6DJxt
— KJ (@cool_japan1016) June 1, 2017
今回は、吉原のしきたり・規則の中から代表的なしきたりを紹介します。
①一見(いちげん)お断り

吉原では、初めて訪れる客(=一見)は花魁に会うことができませんでした。
花魁とは遊女の中でも最高級の「美貌・教養」を備えており、多くのお店がある吉原のなかでも数えるほどしかいませんでした。
この花魁と遊ぶには最低でも三回の段階を踏まないと、会話すらできなかったのです。
一見お断りとは、最低でも三段階(初回・裏・馴染み)を踏まなければならなった規則のことです。
一回目(初回)と二回目(裏)では花魁と会話すらできず、馴染みになって初めて花魁と会うことができました。
馴染みになった客は、この段階から「床入り」が許されたのです。
ちなみに、床入りするまでは最低でも40~50両、今でいうと最低でも約400万円必要だったそう!!(1両=13万円で計算した場合)
ただし、大金を積まれれば話は別、ということも例外としてあったようですね。
吉原の太夫くらいになれば一見さんお断りで初回は寝れない~みたいな話が通説になってるけれど、実際は商売なんでお金払ってもらえば一見さんだろうが寝ますよって歌麿の美人画記事で読みましたあ
— あご駄 (@anchiro) January 1, 2018

現代でも高級なクラブのなかには「一見さんお断り」で紹介が必要な場所があり、質の悪い客を近づけないトラブル防止の役割があります。
②馴染みの遊女以外を指名するのは浮気

吉原では、馴染みとなった遊女以外を指名するのは「浮気」とされていました。
馴染みとなった遊女がいる男性が、他の遊女を指名して遊ぶのは浮気とされてお詫び金を払う規則がありました。
吉原で馴染みをつくる=疑似夫婦となること。
お江戸の生活を覗き見隊☆吉原で馴染みをつくるというのは、疑似夫婦の関係を結ぶということ。チェンジは厳禁。浮気がばれたら女装の刑が待ってます。振り袖を着て髪を切られ公衆の面前で笑い者に…!浮気、ダメ、絶対!!@edonosusume pic.twitter.com/mklF5J5bBc
— 堀口茉純 (@Hoollii) November 30, 2013
ちなみに、お詫び金だけではなく「振袖を着て髪を切られる女装姿」の刑もあったそう。
【べらぼう】吉原の罰則にはどのようなことがあった?

べらぼうの舞台、吉原のしきたり・規則を破ったときの罰則は?
吉原の罰則は、外出禁止や年期延長など、しきたり・規則を破った度合に応じてさまざまなものがありました。
吉原の規則を破ったときの主な罰則は以下の4つです。(下に行くほど重い処分)
- 外出禁止:一般的な規則
- 格下げ・降格:
- 年季延長
- 遊郭への左遷
①外出禁止(閉居処分)
吉原で遊女が規則を破った場合の最も一般的な罰則は「外出禁止」です。
確か、吉原では既に相手をしている娼婦がいるのに他の娼婦に手を出したら「浮気」扱いになって出禁処分含めた罰則があるとか聞きましたね
— 小林 (@ikQ9L1VhBxOH7Jk) May 24, 2024
一定期間部屋に閉じ込められて外出を禁じられる罰則で、他の遊女や客と一切の接触が禁止されました。

とくに規律を乱したり、客との間で問題を起こした場合に適用され、孤立感を与えることで精神的な苦痛を伴うものでした。
また、営業ができないため収入が途絶え、借金の返済が遅れるという経済的な打撃も受けたとされています。
②格下げ・階級降格

罰則には格下げ・階級降格処分も存在しました。
【吉原の私刑】
— 佐崎 一路@お仕事募集中☆彡 (@ichiro_sasaki00) January 20, 2025
脱走あるいは情夫と駆け落ちした場合
①最も軽いので「おろし」。位を格下げする
②殴打、絶食、水責め
③遊女本人だけでなく、妹分である禿(かむろ)も殴打、絶食などをした上で、髪の毛を丸坊主にする
④ブリブリ:丸裸になし、口に手拭いを食わせ、支体を四つ手に縛り上げ、
吉原では、遊女には厳格な階級があり、高位の遊女ほど高額のお給料を得ていました。
しかし、規則を破ると、その階級を下げられて低位の遊女として働かされる罰則が科せられました。
収入が大幅に減少するだけでなく、身分の低下により他の遊女からも軽んじられるようになるなど、大きな屈辱であり、名誉と収入の両方にダメージを与えるものでした。
③年季延長(奉公期間の延長)

吉原の罰則には、年期延長という重い罰則もありました。
遊女は借金を返済するために一定期間の奉公を課されていましたが、規則を破ると、その年季が延長されることがありました。
自由の身になるまでの期間が長くなることを意味し、延長された期間中の収入はほとんどが借金返済に充てられるため、遊女自身の生活は困窮したとされています。
この罰則は、逃亡未遂や営業拒否など重大な規則違反に対して科せられました。
④他の遊郭への左遷

最も重い罰則として、吉原からの追放または他の格下の遊郭への左遷がありました。
逃亡を試みたり、重大な規律違反を犯した場合に適用された罰則でした。
左遷された遊郭では待遇や収入がさらに悪化することが多く、遊郭内の秩序を保つための強力な抑止力として機能していました。
【べらぼう】吉原の規則・しきたり:まとめ
本記事では、【べらぼう】吉原の規則・しきたりについて紹介しました。
吉原の規則には一見お断り、他の遊女指名禁止など、お客にも厳しくルールが定められていました。
ルールや罰則を破ることで、遊女側にも外出禁止や格下げ、年期延長などの罰則が設けられていたようです。
吉原の規則やしきたりを理解しておくことで、べらぼうの世界をより楽しめるのではないでしょうか。
吉原・遊郭についてより学びたい人には、こちらの本もおすすめ。

