べらぼうのさいけん(債権)って知ってる?今さら聞けない意味

べらぼうのさいけん(債権)は何のこと?理解すれば大河がより面白い
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大河ドラマべらぼうには「さいけん」という言葉が出てきますが、「何のこと?」「債権?」「債券?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はべらぼうの「さいけん」について、

  • べらぼうのさいけん(債権)って何のこと?
  • さいけんの内容
  • 蔦屋重三郎の細見の特徴は?優れていることは?

を解説します。

しめじ

べらぼうのドラマには今後もさいけんが出てくるので、理解しておくともっとドラマが楽しくなりますよ!

目次

べらぼうの「さいけん(債権)」は何のこと?

しめじ

べらぼうのさいけん(債権)って何のこと?

べらぼうの「さいけん」とは、蔦屋重三郎が書いた「幕府公認の遊郭・吉原」のガイドブック「吉原細見(よしわらさいけん)」のことです。

大河ドラマべらぼうを見て「さいけん」を誤解していた人が多くいました。

さいけん(細見)の内容は?

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さいけん(細見)の内容は、どのようなことが書かれていたの?

細見とは、妓楼の名前や遊女の名前やランク、利用料金など、吉原で遊ぶために必要な情報を1冊にわかりやすくまとめたガイドブックのこと。

吉原は約2万坪の広さがあり、遊女を含めて1万人ほどが暮らす「テーマパーク」のような場所でした。

そのため、観光客を含めて「どこに何があるのか?」を探すために、吉原細見のような案内書が必要になったと言われています。

浮世絵で有名な歌川広重も、何度も吉原を描くほど需要は高かったのがわかります。

『吉原仲之町 (東都三十六景)』国立国会図書館デジタルコレクションより
『吉原仲之町 (東都三十六景)』国立国会図書館デジタルコレクションより

また、蔦重重三郎が手掛けた「吉原細見」は、吉原の歴史や風習なども詳しく書かれていたので、情報誌としての役割もあったとされています。

蔦屋重三郎の細見の特徴は?

さいけん=「吉原細見」は、蔦屋重三郎(蔦重)によって「リニューアル」されたものです。

しめじ

細見は書く人によっていくつかのバージョンがあって、それぞれ特徴が異なるんです。

蔦重が書いた「吉原細見」の特徴は、大きく以下の2つがあります。

  • 吉原育ちならではの情報の正確さ
  • ほかの細見よりも見やすい

吉原育ちならではの情報の正確さ

蔦屋重三郎が手掛けた「吉原細見」は、吉原生まれ・吉原育ちだからこそ書ける情報の正確さが話題を呼んだ、一つ目の理由です。

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蔦屋重三郎は、1750年に吉原に生まれて貸本屋として営業していました。

江戸の出版王は、吉原で生まれたということですね。

蔦屋重三郎は、養父の軒先を借りて本屋を開店したあと、貸本屋として遊郭にも頻繁に出入りしていました。

吉原から出ることのできない遊女にとって、読書は数少ない娯楽でした。

そのため、遊女とも直接かかわることができ、通常は知ることができない吉原の情報を正しく聞けたのです。

しめじ

現場の声を聞けたからこそ、どの情報が重要なのか、何が求められるのかがわかったということだね。

とくに、蔦屋重三郎の細見は、吉原を地図のように描くことで、店の場所と遊女が一覧でわかり、吉原初心者にもありがたいガイドブックだったようです。

出典:国書データベース 『新吉原細見/籬乃花』(江戸東京博物館所蔵)

ほかの細見よりも見やすい

蔦屋重三郎版の吉原細見はシンプルで見やすく、わかりやすいと評判になったことも、売れた理由と言えます。

しめじ

ほかの細見とわかりやすさで違ったのはどこ?

蔦屋重三郎の細見は、ほかの細見とくらべて

  • 形式を横から縦に変えた
  • 必要な情報だけにしぼる
  • 遊女・妓楼のランクをマークでわかりやすくした
  • 吉原の街を再現した地図で、妓楼の場所が一目瞭然

このような工夫が施されています。

一見ほかの細見よりもシンプルでページ数は少ないですが、必要な情報だけにしぼることでわかりやすく手に取ることができたのではないでしょうか。

さいけんはいつまで出版された?

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吉原細見はいつまで出版されたの?

吉原細見は、江戸時代後期から明治時代初期まで発行されました。

吉原細見はいつまで発行された?

1732年から年2回(正月・7月)発行され、1880年代まで約160年間にわたって出版され続けました。

これは、日本のなかでも2番目に長期にわたる定期出版物とされています。

しかし、近代化の価値観や遊郭制度の廃止(1872年・明治5年)により、廃れて無くなっていきました。

さいけんが実際に見れる場所はどこ?

さいけん=『吉原細見』の原本は、博物館・図書館で見ることができます。

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そのなかでも、オンラインですぐ見れる・特別展示している場所をまとめました。

  • 国立国会図書館(東京都):デジタルアーカイブでも閲覧できる。
  • 東京大学総合図書館(東京都):オンラインで閲覧できる。
  • 国文学研究資料館(東京都):国書データベースで閲覧できる。
  • 西尾市岩瀬文庫(愛知県):蔦屋重三郎の初めて出版した吉原細見が期間限定で展示
  • 大屋書房(東京都・神保町):ウィンドーで蔦屋重三郎の吉原細見ほか、同時代の黄表紙も展示中。

大河べらぼう公式アカウントでも、西尾市岩瀬文庫を紹介しています。

神保町の大屋書房では、問い合わせ増加で特別ウィンドー展示!

ただし、タイミングによっては見れないことも考えられます。

もし直接見に行きたい!と考えるひとは、一度電話などで確認を取ってから行くようにしてくださいね。

べらぼうのさいけんは吉原細見のこと:まとめ

『べらぼう』に登場する「さいけん(細見)」は、江戸時代の遊郭文化を知る上で重要なものです。

とくに、蔦屋重三郎が手掛けた吉原細見は「正確な情報」「わかりやすさ」が評判となり、多くの人の手に渡りました。

べらぼうをより理解したい!江戸の風俗文化に興味がある方は、ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか。

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